
那須の地で語り継がれる『九尾の狐伝説』。人々を惑わす悪しき妖狐として語り継がれ、討伐ののちに「殺生石」となったその姿――。しかし、それが「真実」なのでしょうか。
中国の古文書において、九尾の狐は本来、幸福をもたらす「瑞獣(ずいじゅう)」であり、「神の使い」でした。わたしたち九媚堂(きゅうびどう)が紡ぐのは、語りと武術を融合させた、全く新しい人情演武劇です。
神の使いとして美しく賢く生きていた九尾の狐が、なぜ「悪」へと堕ちていかなければならなかったのか。描かれるのは、狐の凶暴さではなく、それを追い詰めた人間の嫉妬や恐ろしさといった切ない情念です。
そして、石が割れた現代。 封印を解かれた九尾の狐は、その内に秘めていた「気丈な格式」と「温かな情熱」を二つの光へと分かち、一頭から「白面」と「黒面」の二頭の姿となって再びこの地に蘇りました。 かつての哀しみを越え、寄り添い合う二頭の狐は今、この地を照らす新たな「守り神」として未来への歩みを始めます。
心の奥深くに優しく染み入る「語り」と、空手とカンフーが融合したダイナミックな「武術と武道」。 静と動が織りなす圧倒的な臨場感は、客席にいるあなたを、一瞬にして伝説の舞台へと誘います。
妖しくも美しい九尾の狐が、現代に甦るその瞬間を。ぜひ、劇場であなたの目に焼き付けてください。九媚堂一同、皆様のお越しを心よりお待ちしております。



